思春期にぐれるかぐれないかは、子供の頃(幼児期)の育て方次第。
そんなびっくり(;゚Д゚)!な話。
先日育児の講演会で、小児科40年のベテラン先生のお話を聞いてきました。
いつもはあまり講演会とか行かないんですが、お話を聞いてよかった(´∀`*)イイハナシダナーと思ったので共有〜。
「身体の成長の話」と「心の成長の話」をされていましたが、今回は「心の成長の話」にします。
子供の心
「心の成長の話」はどんな話?
育児の結果は、普通に子育てしていたら大きくなってからでないとわかりません。
つまり、子供が高校生や大学生、成人、社会人になってから初めて
自分の子育てはどうだったのか?
というのが結果として自分にもわかるようになります。
育てているときは、自分の育て方でどんな風に子供が育つのかなんて想像つきます??
でも、たくさんの子供たちの成長をみてきた小児科医だからこそ見えることもある。
小児科医の視点からみた子供の成長、小児科医の視点から気づいた親の気持ち、そして実際子育てをされた女医さんなので親との視点からみた子育て。
そういった角度からのお話でした。
乳幼児の心の成長過程
では具体的な話。
子供の心はどんな過程をたどって成長していくのか。
年齢毎にだんだん子供は心が作られていって、作られていって取得していった心は次のステップへ成長していきます。
先生曰く、土台から積み重なっていく積み木のようなものらしいデス(*ノ∪`*)
0才〜1才 基本的信頼感の心
人間との信頼感を養う時期。
基本的信頼感と聞くとなんのことかいまいちよくわかりませんが、
「自分は大事にされていると感じること」
0才〜1才の赤ちゃんってよく泣きます。
泣くことによってしか自分を表現できません。
そのギャーと泣くことによって
「どうしたん〜?」
「オムツ汚れてる〜?」
「お腹すいたん〜?」
など、反応があり実際にミルクをもらえたり、あやしてもらえたりすることにより、泣いたことに対し自分の欲求が満たされていきます。
それがのちのち大人になっても地盤となる「自分は大事にされている存在」という基本的信頼感になります。
もし赤ちゃんが泣いてすぐには手を話せないときには、5〜10分ぐらいなら
「今、揚げ物してるから終わったらすぐ行くから、待ってて〜」
とか声掛けして、終わってから駆けつけても問題ないそうです。
それから抱っこはいっぱいしてあげてとのことでした。
1才〜3才 自分をコントロールする心
1才〜3才。
自分の意思が出てきて、やりたいことやりたくないことがハッキリ出てくる時期。
歩き始めて、いろんな初めてに出会います。
なんでも興味津々。
自分でやりたがりすぐくみんぼは
「あかんでー」と言ってました。
このころにいろんな体験をさせてあげることが大事だそうです。
・危ないこと
・人の迷惑になること
の2点以外はくみんぼのようになんでも「あかんでー」と止めさせずに、やらせてあげてください。
思春期にキレる子供は、このころに自分の欲求が押さえつけられている子
なんだそうです。
心当たりがあってドッキドキ(*゚Д゚*)
こんな小さいうちの子育てが大きくなってから、思春期という大人になる過程で影響するんですね。
思えば長男も結構「あかんでー」ってしてたような・・・(;´Д`)
なんでもチャレンジさせてあげると、子供は自分はなんでもできる!と自信がもて自分をコントロールできるようになります。
3才〜6才 積極性・自発性・良心を持つ心
3才〜6才。
だんだんイヤイヤ期も落ち着き、ききわけができてくるころ。
ここまでの成長の積み重ねで、その子供なりの積極性や自発性(これができる・やりたいという気持ち)の心ができてきます。
そして良心が育つ時期。
身近な大人の態度をみて、マネッこしたりして学んでいきます。
電車に乗るときの順番待ちを例にあげられてました。
Aくんはパパとママとお出かけ。
電車が到着するのをみんなと一緒に、列に並んで待ってました。
そこへ電車が到着。
一緒に並んでいたパパが、我先にと順番を守らず電車に飛び乗り席を3つ確保しました。
いつもは「順番はきちんと守らないといけない」と言っているにもかかわらず。
ママ(ヾ(゚Д`;≡;´Д゚)ノ゙・・・・・)
大人が手本になるような行動をみせないといけないって、こういう時のことですね。
こういう時にママが
ママ「パパは本当は並ばなくちゃいけなかったけど、○○くんが大好きで大事やから遊びに行く前に疲れないようにお席を取っておいてあげたかったんやで。」
と子供にフォローしておくと、子供も悪いことだけどパパは今回は自分のことを大事に思ってくれてのNG行動なんだという理解ができ納得してもらえます。
子供にさりげなく今の行動は間違っている。
ということを教えつつ、今までの土台となる心 0才〜1才の間に育つ「基本的信頼感の心」、1才〜3才の間に育てる「コントロールする心」も一緒に育てられます。
〜6才までの成長の積み重ね
この6才までの育ちがないと、小学生以降の成長に関わってきます。
小さいうちの方が足りない部分の心の成長を補うのが楽。
大きくなればなるほど、大変になるらしいです。
これがよく言われる子育てはどこかで帳尻があうようにできている なのかな〜。
小学生の心の成長の過程
小学生 学ぶ喜び・有能感・適格性の心
幼児期を卒業した小学生。
勉強したり、クラスでの人間関係、クラブ活動、いろいろな経験をへて、自分なりにそれなりにやれている、自分はできるんだという心を育みます。
できた!ということから達成感や楽しみを覚えます。
思春期の心の成長と小学生までの心の成長の影響
自我同一性(=アイデンティティ)の心。
自我同一性とは、エリクソン,E.H.が提唱した精神分析的人格発達理論の概念で、アイデンティティとも呼ばれます。 主体性、独自性、過去からの連続性、主観的実存的意識や感覚の総体のことで、いわば「これこそが自分自身である」といった実感を示す言葉
思春期は心が大人へとなっていく時期。
半分大人、半分こども。
子供の大半は「くそばばあ」「うざい」と母親に言ったり、あるいは暴力を振るうこともあるそうです。
父親にではなく、母親に対して強くその反応がでます。
それは母親に甘えているから、信頼しているからだそうです。
そんな思春期ですが、幼児期や小学生の時に土台となる心が十分に育っていないと、事件をおこしたりいじめをしたりという事象になって出てきちゃうようです。
今からそんな話を聞いたら、めっちゃブルっちゃいますヽ(´Д`;)ノ
親が育児で困った子は困っている子
おなじように育てていても、大変なこどもっていますよね?
まさに我が家の長男です。
いやいやがひどすぎる!
他の子とすぐに喧嘩になる
わがままがひどい。
情緒不安定。
なんで、うちの子はこうなんだろう!?と育児疲れで親もぐったり。
親や周りの大人が困ったな〜と手を焼く子供。
一番困っているのは子供。
らしいです。はい。
自分が困っているしんどい心のSOSが自然と現れて、こどもの困った態度や行動に繋がっているそう。
解決方法は
そんな時はなるべく寄り添い、子供の思うようにさせてあげること。
いつもママが守っている。
大好き!
というメッセージを送り続けることで、大抵の困った子はだんだん落ち着いてくるそうです。
なかなか困った状態だと、親の精神も安定せずにストレスがたまりまくっているので難しいですよね。
現にわたしは気にしてはいますが、完全には無理。
たまに思い出したかのように寝る前などに、長男に愛を伝えています。
何も小さな子供だけの話じゃなくて、30才くらいの引きこもりで暴力がひどい子供を持つパパやママも(っていっても親も60才くらい?)、何年も悩んでいたのに大切に思っている気持ちを伝え続けることで2〜3ヶ月で子供が落ち着いてきたという例もあります。
いくつになっても親からの愛情は大事なんですね。
わたしもこのアラフォーの年になっても、母親の愛情を感じる機会は多々あってありがたく思っています。
何かこどもが困ったメッセージを出したら、わたしも理想としては「SOSを感じ取って寄り添って愛情を子供に伝えられるような育児を目指していきたい」ものです。
まとめ
この先生の話を聞いたとき、くみんぼ的には目からウロコでなんかスッキリしちゃいました。
「子供を大事に思っている」ことを子供に伝えるのが大事なんだと分かったので、ちょっとだけ頑張って実践していきたいと思います。
基本的にこの大事な気持ちを伝えることがうまく子供に伝わっていれば、子育ては大成功のよう。
これからの子育ては理不尽に怒ってしまうことや、子供と喧嘩することもあるでしょうが、事あるごとに子供に伝えていけたらなと思いました。
講演の続きはこちら。