篠原千絵先生の「夢の雫、黄金の鳥籠」9巻が発売されました。
発売日は、2016年12月9日でした。
小学館のネットコミックで配信を読んでいるのでぜんぶ話は知っているんですが、大好きなので全巻購入しています。
もう少ししたら、王家の紋章の新刊も発売になるので、楽しみです♪
では、今回の「夢の雫、黄金の鳥籠 9巻」のあらすじとわたしの感想です。
ネタバレが多いにありますので注意してください。
ちなみに、前回8巻の感想はこちらから
【参考】「夢の雫、黄金の鳥籠」8巻 あらすじ感想ネタバレあり。ヒュッレムの願いは叶わず。
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目次
2016年12月最新刊「夢の雫、黄金の鳥籠 9巻」感想あらすじ(ネタバレあり)
前回8巻でヒュッレムの後見人であるイブラヒムが大宰相(ヴェジラザム)になって、皇帝の妹はディージェと結婚しました。
ヒュッレムとイブラヒムは結ばれなかったけれども、それはヒュッレムの後宮での地位を高めることにもなり、ヒュッレムの権力は第一夫人のギュルバハルと逆転。
そして、今回9巻でいきなり新しい後宮監督官アディーブ登場。
これがまたイブラヒムが推薦者。
ますますヒュッレムの権力は高まりました。
イブラヒムと結ばれる夢を諦めたヒュッレムは、後宮で生きていくことを決意。
我が子を殺されないためには、我が子を皇位につけ皇帝にするしかない。
そのためにヒュッレムは自分の子メフメトを、皇帝スレイマンに気に入ってもらうように努力をしていく必要があることを口にしました。
篠原作品のこういうとこ好き
ある日、スレイマンやヒュッレム、ギュルバハルなどが一同に会して団欒をしているときにギュルバハルがスレイマンに願いを申し出ました。
それは、自分の皇子ムスタファが7歳になったので成人の儀式割礼式(スェンネット)を行いたいということでした。
スンネットをすれば一人前の男と認められて、後宮から出ていくことができます。
また成人した皇子をもつギュルバハルの方が、赤ちゃんの皇子メフメトをもつヒュッレムよりも有利な立場になれます。
ギュルバハルの願いを思案しスレイマンが許そうしたその矢先、ヒュッレムが口をはさみ、割礼式は先送りになってしまいました。
ヒュッレムが無邪気にスレイマンに進言するとこがスゴイ。
なんかキャラじゃないような気がするけれど、しかしまたこれもいい
そんな中、ヒュッレムの付き人シャフィークとメフメトがある提案をヒュッレムにします。
ヒュッレムの皇子と同じ名前だけれど、違う人ですよ。
「ムスタファ皇子を暗殺してしまえば、皇子メフメトの命は安泰です」
その言葉を考え込むヒュッレム。
後宮のおんなたちが集まる朝の礼拝のときに、ヒュッレムはムスタファ皇子から図書館に一緒に連れていってもらえないかと頼まれます。
第一夫人のギュルバハルは、暗殺の危険を恐れ
「いけません!!」
と強くムスタファを止めます。
しかし、通りかかった皇太后に
「行かせてやればよいではないか」
と言われ、従うしかなくムスタファ皇子はヒュッレムとともに図書館に出かけました。
その間ギュルバハルは自分の皇子を暗殺される恐怖に怯えていました。
ムスタファ皇子は無事図書館から帰還。
暗殺のチャンスであったのになぜ殺さなかったのか?
ギュルバハルも「なぜ・・・?」と問いかけましたが、そこはさらっと流したヒュッレム。
ヒュッレムは自分の決意を語ります。
自分は殺さない。
殺されない。
そのための権力を持つ努力をする。
篠原作品のこういう主人公のあまっちょろい理想を現実にしていくところが、わたしは大好きで、読んでてムズムズしてきゃーーーとなります(´∀`*)
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そして、ヒュッレムが再び懐妊。
第2子を身ごもり、その地位をまた揺るぎないものにしました。
ただの第二夫人ではなく、寵妃ヒュッレムと呼ばれるようになります。
ムスタファ皇子の割礼式を先送りにさせたときに、ヒュッレムの皇子メフメトが歩きだした感じがあったので、メフメトはこのとき1歳くらいなのかな?
となると年子?
そのころエジプトに裏切り者の制圧に遠征しているイブラヒムは、粛清を終えました。
その間にも、思案するのはヒュッレムのこと。
皇子メフメトはもしかしたら自分の子の可能性があり、もし皇帝スレイマンの血を引いていなければ皇位につけることはできないと悩んでいました。
でも今回の第二子は確実にスレイマンの子。
今度産まれる第二子なら、全身全霊をこめて皇位を推薦できると。
イブラヒムはやっぱりスレイマンに忠実。
ずっと心にひっかかっていたんですね〜。
ただ、第二子が皇子だったとしても第一皇子のムスタファではなく第二子を押すのは体が弱いとかそういった理由がないと難しいと思うんですが、どうなんでしょ。
皇帝につぐ権力があればそういったこともできるんでしょうか。
皇帝の妹ハディージェとの会話。
ヒュッレムがギュルバハルの息子ムスタファ皇子と仲良くなるとは思いもよらなかったと、ハディージェがヒュッレムに話しかけました。
ヒュッレムは初めて図書館にムスタファを連れていったときの話をしました。
そのときに皇子ムスタファがヒュッレムに開口一番に問うたこと。
「ヒュッレム様はわたしを殺すおつもりですか?」
今まで皇子ムスタファの母であるギュルバハルは、ムスタファを守るために邪魔になるものは殺してきました。
今度は権力を持ったヒュッレムに逆に殺されてしまうのかと。
ヒュッレムはムスタファと話している間に、ムスタファもかつての自分のように「遠い国遠い世界を見てみたいという夢がある」と知りました。
だから、死にたくない。
大人になって夢を叶えたい。
皇帝になる皇子以外が殺される未来ではなく、仲良く一緒に国をおさめていく未来が望めるのではないか?という願望。
皇妹ハディージェはヒュッレムとムスタファのやり取りを聞き、そんな未来になるといいと言いました。
もしそうなったら綺麗な終わり方だけれど、どうなんでしょ。
やっぱり最後はムスタファはギュルバハルのせいで死んでしまうような気がします。
「天は赤い河のほとり」のナキア皇妃の皇子ジュダとちょっとかぶってしまいます。金髪だし。
場所が変わり、後宮のお風呂。
側室たちは権力争いは、ヒュッレムの勝ちだと噂していました。
その中に現れたのはギュルバハル。
第一夫人のギュルバハルが入ってくると場所をあける側室たち。
そしてヒュッレムが登場。
寵妃(ハセキ)と呼ばれるほど権力をもったヒュッレムはかつてのギュルバハルの権力に従わされていたヒュッレムではありません。
ギュルバハルは場所を譲りました。
ギュルバハルとヒュッレムの権力差がはっきりと入れ替わったのが、よくわかるシーンでした。
9巻終了。
10巻へ続きます。
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「夢の雫、黄金の鳥籠 10巻」の発売予定日は?
ちょうど小学館のネット配信でも、この9巻終わりの話までしか配信されていません。
続きが楽しみすぎる!!
次回10巻の発売予定日は、2017年夏ごろ。
夏ごろといっても幅広いしねー。
いつでしょう?
【追記)
2017年8月10日に10巻が発売されました('ω')ノ
➡「夢の雫、黄金の鳥籠」10巻 あらすじ感想ネタバレあり。ヒュッレムとイブラヒムが対立!?